2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人間関係が嫌なら機械相手がよいか

人間関係にうんざりして、 人を相手にする仕事をやめて、 単純作業の仕事についた人がいる。 ところが、その人は、二日ほどして、その仕事をやめてしまった。 なぜかというに、 ベルトコンベア上に流れてくるものを、日がな一日見ていると、気分が悪くなって…

マニュアル化社会で生きる知恵

マニュアル化社会で生きる知恵にはどのようなものがあるだろう。 諸々の要求をする場合に、 ここにこのように書いているではないか、という言い方がある。 あるいは、 どこにそのようなことが書いてあるか、という言い方がある。 また、 ここにこう書いてあ…

人生の道

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり(斉藤茂吉) どの人にも、歩んだその一本の道がある。

日本文化の特長は

日本文化は次々に外国の文化をそのまま採り入れて自分がまた変わっていくところに特長をもち、種々な文化を綜合していく、そこに日本文化の優秀な所以がある。(西田幾多郎「日本文化の問題」) まさに、そうだろうと思いますね。 であるから、よけいに日本…

自立できない人は

自立(自律)ができないのはお前のせいだとか、お前たちのせいだと叫びまわっている者は、 結局、いつになっても、自立も自律も、できはしない。

利己的行動と利他的行動

他者に対する人の行動には、利己的行動と利他的行動がある。 こう聞けば、なるほどと思う。 しかし、人は利己的行動ばかりではその関係世界において生きていくことはできない。 また、利他的行動ばかりでも生きていくことはできない。 そこで、最初の表現を…

四海の内、皆兄弟

敬して失うことなく、人と恭(うやうや)しくして礼あらば、四海の内、皆(みな)兄弟(けいてい)なり。(『論語』顔淵第十二) いくらそうは言っても、これは理想的に過ぎる。 (一期一会の縁で、このようなことを感じる出会いを経験することはありましょ…

動と静

「動」と「静」。 「動」は矛盾に満ちている。 そして、この「動」が「生」だ。

感謝されるとうれしい

何かをして、人からお金をもらう。 もっと、元のところで言えば、 何かをして、人から感謝される。 これは、別の言い方をすると、社会的に機能している、ってことでもあるね。 生産に従事している、なんて複雑な話までいかないけど、社会的に役立っているっ…

道徳性と私

人は社会的存在だ。 それが、道徳性が求められる所以である。 しかし、人は個としても在る。 それは、道徳性を破ること、道徳性を超えることにもつながる。 通常、生活のなかで、常に道徳性は拠って立つところのものだ。 しかし、拠って立つ「私」は、その道…

死ぬことと生きることと

人生の後半期、 如何に自らの人生を終えるかは、 自らが如何に死ぬか、ということであり、 それは即ち、人生の後半を如何に生きるかということなのです。

忠恕の心を育てる

人権擁護とか人権侵害という言葉がある。 巷の人たちが、これらを知ったような、立派なことを言っている。 あるいは、ご立派そうな大学の先生様たちが、これらについて物知り顔で、いろいろ説明してくれたりする。 そうしたことを聞いた人が、皆、うん、うん…

生の管理を求めてはいけない

大木は、日光と雨露のめぐみを受けてますます繁り栄え、小木は大木におおわれてますますしぼみ衰える。 それが自然の勢いである。 ところが、人工的な植林はそろってまっすぐに伸びること、あたかも訓練された兵隊のようなものである。 それは、植林し管理す…

夢みたものは

夢みたものは ひとつの愛 ねがったものは ひとつの幸福 それらはすべてここに ある と (立原道造の詩より) わたしが、そして、あなたが、そんな夢をみていたのはいつごろだろうか。

人が信じられなくなると

人が信じられなくなると、 やたらこころを閉じてしまう人がいるかと思うと、 やたら攻撃的になる人がいる。 人が信じられなくなるってことは、 大変なことなのだ。

金と人生

金が大事だといって、金のために人生を生きることは、己が人生を金の奴隷にするようなものでしょう。 しかし、だからといって金のことを大事に考えないのが良いのかというとそうではありませんよね。 古いものからの引用ですが、佐藤義亮氏は次のように言っ…

なぜ

・・・ そして 人は なぜ いつの頃からか なぜ を言わなくなるのだろう (川崎洋「なぜ」より) 人は、外の世界に対して、なぜを言わなくなり始めるころから、 自分に対して、なぜを言い始めるのかもしれない! そして、 ずっとながく、そのなぜを持ちつづけ…

人の情の始まりはどこからか

人の情の始まりがどこから来るかというと、 いろいろ昔の人の言っていることを調べてみると、 (調べなくてもわかると言われそうですが、) 結局、親子なんですよね。 親と子の関係に始まると思うんですね。 人の情というのは、子が親を思い、親が子を思う、…

人の情

人の情とは言っても、動物の情とは言いません。 情というのは、人にとって自然にあるものです。 情は、人と人との関係にとっても、自然にあるものです。 人から、我々から、情をとったら、我々は物になってしまうのです。 人の生き様(よう)や人の関係のあ…

辛抱強く

昔の教訓話です。 ある正直でまじめな男が、店で働いていました。 その男はその店で何年か勤めた後、自分で独立して店を持つことに決めました。 翌日には店を出るという日、その男は主人に呼ばれました。 そして、主人は男に、こう言いました。 「これまでま…

すべてをいただいて生まれてきたのですね

若い人から教えていただいた話です。 この言葉は、ずいぶんご年配の、人のために今を生きておられるような方の言葉です。 最初は、何もなかったんです。 でも、すべてをもらったのです。だから、生まれてきたんです。 たとえば、いのちをもらいました。 また…

大切なものは大事にしなければ

何を失うのが損か、 君は、よくよく考えたことがあるか。 腹をほどほどに満たし、そのままの気持ちで考えてみると、失うものが見えてくるだろう。 奪われるのではなく、君が手放していくのだ。 欲深い人たちのなかに居ると、欲深いということすら見えなくな…

賢ぶる人たちと

「痴を仮るも、癲せず(仮痴不癲)」(『三十六計』より「第二十七計」)という言葉がある。 賢ぶろうにもそれを持ち合わせぬ者が、己がおろかさを曝け出して金を稼ぐというのも情けないが、 賢ぶる者が多いところでは、少しばかり馬鹿になっているくらいの…

今を

「今を生きる」という言葉がある。 感謝しつつ、今を生きたいと思う。

地を考える

地というのは、だいじなものだ。 故郷を離れた者が古里を恋しがるのも、ただ故郷の人を恋しがっているばかりでないことは、皆知っていよう。 「水が合わない」という言葉があるが、これは、その地から湧き出るものに自己が合わないことを言っている。 地を大…

正しいことを言うときは

人に正しいことを言うときには、 少しひかえめに言うのがいいね! 「人に」って、「あかの他人に」とか「同僚に」などとばかり思っちゃあ、いけないよ! それは、友人はもとより、夫婦間だって、親が子にだって、子が親にだって、あることなんだからね。 夫…

志(こころざし)について

「・・・人間の素質・内容を離れて、形式的にとってくっつけてみたところで、志にはならない、立志にはならない。本人の持って生まれた、本来具備しておる素質・自覚に即さなければいけない。」(安岡正篤『人生と陽明学』) 志(こころざし)は、人から与え…

人生に迷いなく生きるなんてね

迷いのない人生なんて、ないのですね。 人生において、迷いがなくなる、なんてことはないのですね。 ただ、こういうことは言えると思います。 人間、成長すると、つまらぬことに迷わなくなる、ということです。 しかし、これは、単純に年を重ねると、という…

人の好悪の判断

人は誰しも、人を憎んだり好んだりするものだ。 しかし、成熟した人は何をもっての好悪かを正しく判断することができる。 一方、成熟度の低い人は、その私情から、好悪を判断することになる。

大衆の心は揺れる

経済不安が社会に大きく渦巻いている状況下にあって、 多くの人々がその不安の解消を切に求めているときに、 強引にある種の策が講じられたとして、 それが人々の不安をなにがしか解消するのに役立った場合には、 それがたとえ長期的なさほどの効果がないと…