2014-01-01から1年間の記事一覧

自分本位と調和的生き方、農と自然

一つの作物を育てると考えたとき、一つのものを育てようとして集中した心(愛)は、当然周囲のものを除去せねばならない心(憎)をも発生せしめている・・・(福岡正信、無(Ⅲ)自然農法) これは、人間が他者に対して、また、他の物に対してとる行動のすべ…

死と生と

「天意に従って生きている人は、死期が近づくとはっきりわかるのだそうだ。」・・・ ・・・「俳聖松尾芭蕉も、病い癒えがたしと悟ってから、飲食(おんじき)を断って臨終を迎えている。昔の人は来世に旅立つ折は、積極的に食を断って身体を清めることが安ら…

考え過ぎ、思い過ぎ

いまさらどうにもならない過去にこだわったり、また直面しない未来に怯えても無意味なことなのです。そうすればするほど、一歩も前進できなくなります。それよりも目の前にある「今」に取り組むことこそが、「生きる」ということでしょう。(松野宗純『人生…

自分自身をしっかりと

時代を先取りすることや、時代遅れになることを気にせず、不動の原点をつかもうとすることこそ、いつも大切にしていなさい。 この言葉は、自然農法の実践をした福岡正信さんの言葉を参考にしています。 「不動の原点をつかむ」と言うと、自分が自分の外の世…

満足と不満足

いまあるもので、 いまのもので、 いまで、 充分, と知れば、 今を生きていることの豊かさを知ることになる。 (参・『老子』四十六章(加島祥造『タオ』)) 老子のこの章は、政治社会状況のことを含めて言っていると思えるが、まあ、老子が本来言おうとし…

縁結び

縁結びのお願いということがある。 縁にもいろいろあるが、縁結びを求めるのは、誰しも良い人との出会いの縁を求めているのである。 いわゆる良縁を願うのである。 しかし、よくよく考えてみると、出会うことだけで良いというものではない。 大切なのは、む…

生きている根拠

この世は確かに「苦」であり「無常」であろう。つくり出された根拠は脆(もろ)いに違いない。だからこそ、私たちはそれをつくり続けなければならない。(南直哉『語る禅僧』) 「私たち」を「私」とするともっとその内容を自分に引き寄せられます。 「根拠…

暮らしの姿勢

ここでいう「暮らしの姿勢」とは、日々を「生きる姿勢」のことだ。 学道の人はただ明日を期することなかれ。今日今時ばかり行じて行くべきなり。(正法眼蔵随聞記巻の五より) 本来のものは「・・・仏に随って行じて行くべきなり」となっているが、ここでは…

のんびりと

「少しは不便でもいいから、もっとのんびりさせておいて貰いたい」 尾崎一雄氏は『まぼろしの記・虫も樹も』のなかで、そう書いているそうだ。 目をつけられると、人は、あるいは行政も、巻き込もう、巻き込もうとする。 それぞれの人が、それぞれに、それな…