2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本心の回復

騒がしい今の世の中で生きるには、常々に、自分に返る時間を持つのがよいように思います。 本当に、すぐに自分を忘れ、失い、周りのものに自分がつながってしまうのです。 心静かにして、自分に帰る時間を、日々持つように心がけることが大切と思います。 生…

出世と命

出世が果たしてどれ程求むべきことであるか。出世が万事か、真(まこと)に貴ぶべきことは何処にあるか。世人は之(これ)を考えないで無暗に出世しようと焦(あせ)る。その出世は人の肉感に誇示する自己の享楽に過ぎない。そういう出世の為の妄動妄作が人…

苦楽と人間的成長

人間、生まれて、 自身を自覚してよりその死に至るそのときまで、 その人生途上では、苦楽が繰り返される。 苦しい時には、何とかその苦しみから脱することができればと願い、生きる。 さらに、まさにその最中(さなか)には、その願う心もなく、ひたすらそ…

心と私

心は「主と為りて客と為らざるもの」(朱子)(島田虔次『朱子学と陽明学』)というが、 「私」は主と為りて客と為らざるもの、というべきだろう。 区分けしていく分析の視点は、知者の思わぬところに住み着いている。 いのちがいのちであるかぎり、これを科…

子が親に殺される

子どもが親に殺される。 心が痛む。 その痛む心は我が親の心である。 成人としての、大人であるがゆえの心ではない。 あまねく親の心なのである。 これは子を持つ親と子を知らぬ親とでは異なるかも知れぬ。 あまねく子に対する親の心なのである。 であるが故…