2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

膝を屈する

中国の古い言葉に次のような文がある。 この膝一たび屈すれば、また伸ぶべからず。 相手に一度膝を屈すれば、再びその膝を伸ばすことはできない、という意味である。 相手というのも、いろいろある。 ここはひとまずこちらが折れておこうなどと頭を下げたり…

知者必ずしも賢ならず

世にりっぱな人と目される者であっても、人間としてりっぱだと言えない者が多い。 このことはよく知っておくべきである。 政治家が世を治めるを知らず、 財界人が済民を知らず、 医者が人のいのちを知らず、 心理家が人の生くるを知らず、 教育者が人を育て…

奴隷的生き方

奴隷的生き方というと、どうもインパクトが強すぎるが、しかし、「本来の自分として生きているか」と問われて、「生きられていません」と答えるなら、考えてしまうかもしれない。 比較の目にとらわれ、世間的な相場を気にし、自分以外の人やものに支配されて…

不幸・幸に縛られて生きる

人間のことは複雑なもので、始終人間は幸福を追求して止まない。世界を挙げて如何にして人間が幸福になれるかということを追求している。ところが何が幸福かがよくわかっていない。分かれば分かるほど分からぬものです。禍かと思えばそこに福が倚っている。…

我が人生を生きる

あなたが自然に従うのと、自然があなたに従うのと、どちらが正しいと思いますか。 このことについて、答えてくれませんか。 いずれにしろいつか立ち去らねばならぬところを少々早く立ち去ったところで、それがどうしたというのでしょう。 我々が意を用いねば…

学びと人生

自分はどのように生きるのか、生きるべきなのか、また、いかに死すべきか、あるいは、日々にどのように行動すべきなのか、どのように行動すべきでないのか、 これを学ぼうとするのが、本来の学びである。 これは、現在の教育制度でいう勉強とは異なる学びな…