2018-01-01から1年間の記事一覧

苦しみとの遭遇

この世の中には悪魔がいる。 ピアニストのフジ子・ヘミングさんは、確かご自身の人生を振り返るなかでそのように言っていたと思います。 もちろんこの世に悪魔が実在して、その悪魔に出会ったというわけではないでしょう。 言っている意味は、人生ではとんで…

不登校とは学校へ行けなくなることか

不登校とは「学校に行けなくなること」だと解するのは、多分普通のことでしょう。しかし、そんなふうに解してばかりいることに、慣らされてよいのかどうか。 各種報道でも、「学校へ行けなくなった」子供達と表現し、不登校の児童生徒数のグラフが表示された…

いのちと私

私が「いのち」を持つのではない、「いのち」が私になっているのだ。(西平直「魂のライフサイクル」) 「いのちが私になる」とは、どういうことか。 普通は、「私のいのち」と考える。しかしこう考えると、「いのち」は私の従属物だ。 「いのちが私になる」と…

いのちは誰のものか

自分のいのちは、自分のもの。 確かにそうだ。 私のいのちは、私のもの。 あなたのいのちは、あなたのもの。 確かにそうだ。 確かにそうなのだけど、少しぼんやり考えてみると、そうとも言えないような。 そう。 「そうとも言えないような」というところが大…

要領よく

要領よく生きるといっても、このブログでは勿論、私利私欲を満たすためではない。このブログの中でそれは、ほぼ一貫していると思う。 「私がより私になる」ためとか、「より高次の私になる」ためとか、「私という存在をより開花させる」ためとか、このブログ…

自由独立を目指して

ここでいう自由独立は、独立自由と表現してもよい。自由独立の両端をとって自立でもよい。 これは、他人(自分以外の人)に飲み込まれないで自分らしくしっかりと生きることでもある。当然それは、他人の価値観(他の誰かの価値観や世間の価値観)で生きることで…

夢をかなえるために

夢をかなえるためには行動がなければだめだ。行動を起こさなければだめだ。行動がなければ、夢は夢、空想に終わる。 実行に当たっての心がまえは、人目ばかりを気にしないことだ。人は人、自分は自分だ。自分の内容を充実させるための実行だ。未熟であれば失…

ものと金に縛られて

狭い世界の中で常識とされている価値で生きれば、競争原理で動くことしかないし、お金に振り回されるしかないし、そうすると虚しい。虚しさをいやすために、またお金によってものを買い込まざるを得ない。虚しさのストレスの解消のために、ものに振り回され…

人生と経済生活を考える

個人のライフサイクルと経済生活には、一般的に一定のパターンがあります。 ライフサイクルの各ステージについて考えてみます。 まず、教育を受ける期間を終えて働き始めると、自由に自分一人でお金を使えて、豊かになる段階があります。 次に、結婚して二人…

自立と他力

自立という言葉は、細かく考えれば色々な意味が含まれます。例えば、普通すぐ出てくるのは経済的自立でしょうか。そして精神的な自立(自律)も考えられます。さらに細かく自立概念を分析して、あれこれの内容を加える人もいます。 しかしここでは、生きるとい…

人生は流れゆくが

行く雲も、流れる水も、自然に逆らうことなく、すべてまかせきって漂い、移ろって行く。(枡野俊明) 人生は、大きな大きな目で見れば、移ろい漂うものにも見えてきます。 人生のその時々では、ただがむしゃらに懸命に泳いでいるような時もあれば、藪の中でチ…

それぞれの人生の道の歩み方

言うまでもなく、人の人生は百人百様だ。従って誰か著名人が、人生とは斯く生きるべしと言い切ったところで、その人はその時そう思っていたというに過ぎない。ましてや、抽象論では人生は生きられない。参考になる事があれば、何からでも参考にすれば良いと…

人生と運動会

瀬古浩爾さんの本の中に、人生を運動会の話と関連させて、次のように述べたところがある。少し端折って、載せます。 小学生のわたしは負けないようにと、走った。自分ではそんなことをする理由はなにもないのに、なんで一列に並ばされて競争しなければならな…