2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

正義を教える?

大分県では、教員採用の不正問題が処理されつつある。 「疑われている状況では、子供たちに正義を教える立場になれない」と言って、すでに辞めていった教員もいるらしい。潔いことである。 しかし、私は考えてしまうのだ。 もし、そのように言ったことが事実…

信じられないものを信じようとする

それでもまだ信じていた。 戦いが終わったあとも。 役所を 公団を 銀行を 私たちの国を。 あくどい家主でも 高利貸でも 詐欺師でも ない。 おおやけ というひとつの人格を。 「信じていました」 とひとこといって 立ちあがる。 もういいのです、 私がおろか…

人間の世界って、いろいろあるのよね

「自分さえよければよいという考え方は、個人にあってはエゴイストを生み、企業やメディアにそれが生じると、あくどい商業主義と文化の退廃を招き、結果として、人命や自然を破壊する勢力となる。国家は・・・?これがいちばんこわい。戦争の原因は、すべて…

介護の実習

介護のおむつの実習では、次のようなのがあってもいいなあ。 24時間の実習。 4人から6人部屋。 ベットが人数分並んでいる。 窓には、白っぽいカーテンが引かれている。 実習生は、互いに口をきかないこと。 24時間、紙おむつをすること。 おしっことウンチの…

自分を離れて自分へ帰る

「離れていく働きそのものが、そこへ帰ってくる働きの一部なのです。・・・遠くへ行くのは、自分のところへ帰ってくる道程の一部なのです。そして一たん遠ざからなかったら自分のところに帰ってこられない。」(森有正『生きることと考えること』より) 自己…

過去と未来の永遠と生

前を見渡せば、 はるかな前方を望めば、 未来は永遠だ。 振り返って、 はるか後方を見ようとすれば、 これもまた永遠だ。 そんななかで、私は確実に、今を生きている。 しかし、過去と未来の永遠の世界を思うと、 私のこの生は、輪郭の乏しい、おぼろげなも…

オリンピックの顔と顔

オリンピックが政治の道具にならないようにしよう、だって! おまえ、どうかしてるんじゃないか! オリンピックが、政治の道具になっても少しもおかしくなんかないぞ。 うまくやれば、国民はその政権を評価するだろう。国際的な知名度も上がる。国際的な評価…

無差別爆撃(1945年8月6日、9日)

ゲルニカ爆撃以来、これまで複数の国(国軍)が無差別爆撃をしてきた。 しかし、1発の爆弾でそれをしたということでは、原始爆弾投下は人類史上最大の悪行である。 この歴史的最大の悪行がなされたというのは、その背景がどうであろうと、その理由がどうであ…

地面がある

地面がある。 草木が育つ。 草は影に虫を呼び、花を咲かせ蝶を呼ぶ。 木は梢をはり、影をつくり、小鳥たちを呼ぶ。 私は、草を見、花を見、蝶が舞うのを見、さえずる小鳥たちを見、風にそよぐ緑を見て、それを幸せに思う。 それは、本当にささやかなことだけ…

死ぬ生を生きている

やがて死ぬことを知っている生き物は、たぶん人間だけだろうね。 だから、この生き物は、そのことを知ってもがき苦しむのさ。 でも、そうそう皆がもがき苦しんでいるようにも見えないがなあ。 そりゃそうさ、そうそうもがき苦しんでいるばかりでは、生きてい…