2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

権力を持つ人

社会や組織を正しく治めるための力量に、たとえ乏しい人であっても、その者が大きな権力を手にし、その権力を使うことに面白みを覚え始めると、権力を振るうために権力を使うようになる。その者の権力志向が強ければ、権力があることを示すために権力を使う…

考えることでわかること

生命について考える、ということがある。 しかし、考えるのではなくて、 「生命は、そのまま、ひたと感じうるものだ、という予感に似たものを、それに似た小さな体験を通して、みんなが持っているらしい」(藤岡喜愛「心のなかの自然」窪徳忠ほか『生命哲学…

運命観には二つある

運命観には、二つある。 一つは、宿命観だ。 他の一つは、立命観だ。 宿命観は、他律的な見方だ。 立命観は、自律的な見方だ。 宿命というのは、自分で自分の人生を選択できない側面だ。私たちが、親を選ぶことができないのもそれだ。生まれる時だって、死ぬ…

人間は最後までできあがらない

「大器晩成」、これは大抵の人が知る言葉だ。 「晩年に至って、初めて大成する」という意味で、一般には理解されている。 主語がないが、これは「立派な人は」、「偉大な人は」、「優れた人は」ということだ。 してみると、「立派な人というのは、晩年に至っ…