2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

生かしきれていない力

私には、 まだ生かしきれていない潜在能力がある。 せっかくの能力も、磨く努力をしなければ死んでいるも同じである。 日々にやらんかなの意欲が大切である。 (cf.守屋洋『新釈伝習録』) 「私には」のところは、「あなたには」でもよいのでしょうが、 しか…

こころの内奥に

こころの内奥、すなわちこころの奥の奥のところに何があると見るか。 そこに、性欲的エネルギーの源泉たるリビドーなるものを見た、歴史に残る人もいます。 一方、同じ西欧人で、こころの内奥の、その深遠なるところに、大いなる自己を見た人もいます。その…

こころの大元のところ

人のこころの大元のところは何か? 人とこころとを切り離さないならば、 それぞれの「私」の、その大元のところは何か? 水は流れ、 火は燃え、 人は親を思い、子を思う これは本質的に当然であり、 善でもなく悪でもないが、 しかもその本体は絶対至極非常…

自分を成長させる

ここで「成長させる」というのは、もちろん自分を人間的に成長させるということです。 その作業は、自分が死ぬまで続けることができます。 金が十分になくとも、病の身であろうとも、若くとも、老齢であろうとも、仕事が忙しくとも、その作業は生きている限…

父親

父とは、どういうものか。 宮本輝は、次のように書いている。 それは、「こうあるべきだ」というのではなく、「自ずとそうなのだ」と書いているのだろう。 アレクサンドル・デゥマは『モンテ・クリストフ伯』のなかで主人公のエドモン・ダンテスにこう言わせ…

わが国の有り様

・・・今までの文明・文化は、特に近代文明・近代文化というものは、主として男性的であった。そのために今日のような頽廃・破滅に頻してきたということができる。したがってこれを救うものは女でなければならない。女性文明・女性文化でなければならない。…

安心を得る

「何事のおはしますかは知らねども」「心だに誠の道に協(かな)ひなば」それで好いのである。 この「誠の道」を学ぶ機会を、得ていかねばならないと思います。 私利私欲に陥らず、曲学に陥らず、己のみを高めるでなく、学び、生きねばならないと思います。 …

一生を生きる

とかく人間というものは、自然の悪意に苦々しげな不満を漏らすものですね。 短い一生に生まれつくうえ、そのわずかな持ち時間さえ瞬く間に過ぎていく、自然とはなんと意地の悪いものか、と。 ほぼ例外なく誰もが、まさに生きようとしているそのときに、人生…

忙しさのなかで失われる

高度情報化社会の恩恵はまことに大きい。しかし、終末の予兆をおもわせる社会現象があいつぐなかで、我々は快適さの代償として、他事多忙に追われ、何が人間としてもっとも大切であるのかをつい忘れ(させられ)てしまう。生きながら死んでいる。そのことの…

長所・短所の見方

他者の見方、下の者の使い方、上の者からの使われ方、職場の同僚とのつきあい方、家族の中での育ち合いの仕方などに、多少の参考になるかもしれない。 ここに、相手の短所長所の見方についての一つの見解がある。 長所を見ることに七の力を用い、欠点を見る…

物として生きない

心、太虚に帰して、然る後に実理始めて存す。太虚に帰せざれば、則ち実理埋没し了(おわ)つて物と異ならず、夫れ人にして物と異ならざるは、恥ずべきの甚だしきものなり。 (大塩中斎『洗心洞箚記』) 実理は、もちろん実利ではありません。 実は、真実です…

物として生きる

人はものではない。 その通りです。でも、人が人をものとして使い、使われています。 仕方がありませんね。効率的ということを考えてごらんなさい。効率性は、無駄をなくすということです。少ないエネルギー、少ないコストで、より高い効果、より大きな成果…