日本文化の特長は

日本文化は次々に外国の文化をそのまま採り入れて自分がまた変わっていくところに特長をもち、種々な文化を綜合していく、そこに日本文化の優秀な所以がある。（西田幾多郎「日本文化の問題」）

まさに、そうだろうと思いますね。

であるから、よけいに日本文化の独自性が見えにくい。

であるから、どうしても海外の、他国の文化をいつも気にするし、得ようとする。それが自然にそうなる。だから、それが日本文化の本性だと言ってもいい。当然、国民もそういう傾向を持ち合わせている。
（ただ、自国への誇りの問題はまた別に考えなければならないだろうが。）

私は以前にもどこかで書いたが、そうした日本文化の特徴を、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」に出る「かおなし」にそのイメージを重ねてしまう。

何でも取り込んでしまう、どこまでも、いつまでも取り込もうとする。

それは、無限に包容的な性格と言える。

それは、なんともユニークな面白い文化ではないか。