2016-01-01から1年間の記事一覧

自殺をついつい考えるとき

また、自殺の話題がニュースになっている。日本における毎年の自殺者数は3万人前後。いや、実際の数はその数倍とも。しかし、あくまでこれは数の話で他人事。さて、自分の事となると数の話など関係ない。自殺する事が頭の中や心の中でちらちら度々出て来るよ…

自分なり

私が私に生まれたということ 私が私として生きているということ 自分で自分を信頼していいのだということ 私は私として生きていいのだということ 私が私に生まれたのだから、私は私のいのちを一生涯引き受けていかなければならないということ これらは基本的…

努力と継続

人(ひと)一たびこれを能(よ)くすれば己(おのれ)これを百たびし、人十たびこれを能くすれば己千たびす。(中庸) これは自身がより高次の人間になる為の取り組みを言ったものである。人間的高次というと話しは複雑だが、「自分をより高みへ」と考えるといい。他…

観念の遊戯に堕して

「気分の満足、観念の遊戯に堕して、理想を持ちながら、現実に虚しく亡んでゆく・・・」(安岡正篤) 理想を持つことは素晴らしい。気分の満足は心地よい。 若い人たち、あるいは若い時には、時にこの熱病におかされる。 しかし、人によっては、この熱病のよ…

自身の根本を見失わぬように

「生きるということの根源に触れ」つつ、「自分につながった命をいつくしむという生活」をして行きたい。(かぎかつこ内は、灰谷健次郎さん「エッセイ集2」から) そのためには、地から足を浮かせた生き方をしないようにすることだ。地に足をズボズボと埋め、…

いのちは懸命に生きている

どんな人でも、そのいのちは懸命に生きています。 その点では、いのちあるものは皆すべて同じです。 小さな虫も、草花も、動物たちも、そして人間も、みんな同じです。 でも、人間だけが、自身の懸命に生きているいのちを、汚したり、絶ち切ったり、輝かした…

絶望と人生の歩み方

「立身出世と競争社会だけがすべてと思って生命を賭けても、それは無常、空に裏打ちされた架空の幻想であることを絶えず知っていなければならない。人間の一切の営為(いとなみ)のなんと空しいものであることを腹の底に置いて置かなければならない」 「かく…

知を肥やし、知を使い、自身も人も軽薄にする

物が砕かれ、さらに細分化されてゆき、心の分裂がいっそう激しく深まってゆく。 それが人間の認識と呼ばれるものの高度化の実態である。 より多く、より深く、より正確に知るという意味は、物心の深刻な分裂以外の何ものでもない。 (福岡正信『無 Ⅱ「無の哲…

いのちの彷徨いを突き抜ける

「死ということを物差しにして、何が本物か、何が虚飾のものかを厳しく見分けて取捨選択する生活」(畑山博『生きるのが不器用な人へ』)をすることが大切です。 しかし、おそらく、それはそう簡単にはできないのだろう。 たとえ、この言葉に関心があっても…