#倫理学

日本人はやさしい?

日本人はやさしい、と思うんだよなあ。 (といっても、外国を知っているわけじゃあないんだけどね。) 日本人のやさしさで、一番やさしいだろうなあと思うのは、外国人に対してだろうね。 それでもって、特に白人の外国人に対しては、特に優しいんではないの…

善意に吸いつく

人間にはいろいろな人がいる。 依存することに慣れた人は、人の善意に引き寄せられるようにやってくる。 そして、人の善意を当たり前のように吸う。 「もっとほしい、もっとほしい」という感じだ。 食っても食っても腹が満たされないという姿は、餓鬼のよう…

孤独を感じるとき

何かをせよと言われるとき、孤独を感じる。 私たちの考えと違うと言われると、孤独を感じる。 服装を皆に合わせよと言われると、孤独を感じる。 こんなこともわからないのかと言われると、孤独を感じる。 一緒にやれと言われると、孤独を感じる。 皆もそうし…

いのちを道具にするな!

子供のなかにも、大人のなかにもいるのだが(大人は子供よりも少ないと思うが)、 「死んでやる!」という思いで、それをする者がいる。 これは、 何かを得ようとして、自分の命を使おうというのである。 きわめて、幼稚で、愚かしいことである。 なぜなら、…

せっつく車

車を走らせていると、後ろからぴったりくっついて、いらいらさせる車があった。 私は、こういうのが嫌なので、適当なところで片側に寄せて、追い越させてやった。 見れば中年のおじさんである。 もっと若いやつかと思っていたのだが・・・。 その車は私を抜…

張りぼて人間

「張りぼて」とは、「張子で作ったもの」のことをいう。 「張子」とは、「木型に紙を重ね貼り、乾いてから型を抜き取って作ったもの、あるいは、木・竹などを組んだ上に紙や布で貼って作ったもの」である。 さて、 ある知人が、「張りぼて人間が倒れたよ」、…

こども-閾を跨げば

「男は閾を跨げば七人の敵がある」という言葉があるが、 今や、子供を学校へ送り出そうとすれば、鎧兜に武器を持たせて、「くれぐれも心許すでないぞ」などと言って、家を送り出さねばならない時代なのかもしれない。 いやいや、そういう時があるのかもしれ…

年(歳)をとることと喪失感(歯医者!)

人は、壮年期以降、歳をとることによって死に近づくことを意識させれらることになる。 あるとき、歯が痛いので歯医者に行った。 すると、「アア、この歯はもうだめだなあ。」といって、あっという間に抜かれてしまった。 これが私の最初の喪失体験だ。 喪失…

子供たちのいじめの言葉?

子供たちは、けっこう、ひどい言葉を使っているらしい。 世間の、たぶん良識ある、そして、やはり少々年配の大人たちが聞くとぞっとしたり、眉をしかめるような言葉が、子供たちの日常のなかに、普通のごとく使われているようである。 そして、若い大人たち…

人のこころ

人に感謝されても その人の素直さに 私はおびえる その人に映る わが身の姿に 私はおびえる 私を知る私は 私を知らぬ その人の素直さに とまどう しかし、人とはそういうもの 素直でいるときもあれば いやらしい思いを うちに抱いているときもある 人の素直…

「いのち」のニュース

嫌なニュースが多すぎる。 「いのち」があまりに軽すぎる! 「いのち」って、その程度のものなのか! これも、人によりけりか?

自分を責める人

「責める」ということについて、人の性格を考えてみると、二つのタイプに区別できる。 1つは、自分を責める傾向の強い人、もう1つは、他人を責める傾向の強い人だ。 短い言葉で言えば自罰的な人と、他罰的な人とに区別できる。「他罰」を押し広げて言えば、他…

20メートルの人間関係

いつも車で通る道がある。 その道のうちで20メートルほどの距離であるが、上り下り2台の乗用車が離合するには少々狭いところがある。 そのため、ここでは多くの場合、上りか下りのいずれかの車が道を譲ることになる。 そのときに大抵のドライバーは互いに片…

一億総タレント

かつて、一億総タレントという言葉を言った人がいたのではなかったか。 それは、ひょっとして筒井康隆さんだったかも! いろいろなショートSFストーリーを書いておられたが、けっこう近未来の状況を当てていたのではないか。 一億総タレントと私が思うのは、…

自殺の報道

自殺の報道が相次ぐと、命の大切さを考えるよりも、命が軽んぜられる恐れを抱いてしまいます。 連鎖的な行動を引き起こさないように気をつけなければなりません。 亡くなった人の周囲にいる人たちの、悲しみの情景も重要です。

人の生き方

本当に、人の人生は、人それぞれです。 1つとして同じものはありません。 自分が選んだのでもなく、なんとも困難な生き方をせざるを得なくなる人もいます。 また、自分が選んで、とんでもない生き方になってしまう人がいます。 まるで、性分か何かのように、…

人と、わいせつさ

ワイセツということについて、谷川俊太郎さんはこんな詩を書いている。 どんなエロ映画も 愛しあう夫婦ほどワイセツにはなり得ない 愛が人間のものならば ワイセツもまた人間のものだ ロレンスが ミラーが ロダンが ピカソが 歌麿が 万葉の歌人たちが ワイセ…

仕事と人のタイプ

知人の職場に、こんな有能な御仁がいるそうな。 上司であるらしいが、とにかく人をよく動かすそうな。 しかも、自身は責任を持たないらしい。そして、成果はしっかりいただくらしい。 で、おもしろそうなので、その御仁がどういう風に行動するのか、参考まで…

頭(こうべ)をたれる

田んぼでは稲穂が黄金色に実り、 刈り入れが進んでいます。 そして、今、 豊穣を感謝する祭りが行われようとしています。 うれしいことです。 喜ばしいことです。 さて、 実りの秋とは関係ないような話の展開ですが、 よく知られている句を思い出しました。 …

なぜ、私が・・・!

人は、不幸なことが身にふりかかったとき、 「なぜ、私がこんな目にあわなければならないのだ!」と何者かを恨むときがある。 愛する身内の者に不幸がふりかかった場合も同様に苦悩する。 「なぜ、うちの者にこんなことが起こるのだ!」と。 しかし、世の中に…

大きな苦労

「若いときの苦労は買ってでもせよ」という言葉があります。 しかしここで、若いときに苦労した人が、あるいは後に苦労された人がみな優れた人になると考えると間違いが起こります。 買って苦労する程度のものであればよいのですが、あまりに大きな苦労をし…

雨ニモマケズ、風ニモマケズ=頑張って(?)

「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」 これは、よく知られている宮沢賢治の詩です。 私はこれを、「頑張りなさい!」ということで、子供のころに教育されたように思うのです。 しかし、それはとんでもない間違いでした。 もし、かつての道徳とか国語の時間でこのよ…

死をもって償えという判決

また、どなたかに死刑の判決が下ったそうな。 死刑という判決が、死をもって償えということか、それとも罰としてあなたの命を奪いますということか、私には深い議論はわかりませんが、 死刑というものが、時にもったいないような気がするのです。 生きるとい…

宗教についてのありがたくもないお話

先ごろ、ローマ法王がイスラム社会の人々を不快にさせる発言をし、後日謝罪をしたというニュースがある。 法王という訳語が適切かどうかは別にして、ローマ法王がカトリック教会の最高権威者であるという理解には、大きな誤りはないだろう。しかし、組織の長…

生きとし生ける物

金子みすヾの詩から 大漁 朝やけ小やけだ 大漁だ 大ばいわしの 大漁だ。 はまは祭りの ようだけど 海のなかでは 何万の いわしのとむらい するだろう。

人生の要領(仮病)

要領(仮病) 人生の要領というより、仕事や授業の要領かな。 仮病(けびょう)、すなわち、うその病気ね。 仮病は、子供だって、大人だって使いますよね。 宿題提出ができなくて、腹痛で休むとか、 体調が悪いので、今日は仕事が終わったらすぐ帰らせていた…