人のこころ

人に感謝されても
その人の素直さに
私はおびえる

その人に映る わが身の姿に
私はおびえる

私を知る私は
私を知らぬ その人の素直さに
とまどう

しかし、人とはそういうもの
素直でいるときもあれば
いやらしい思いを うちに抱いているときもある

人の素直さに
こちらの毒が 消されるとき
私のこころは 清められ
素直なこころを 取り戻す

しかし、
人の素直なこころを
うまそうに食らう者がいることを
私は知っている

お人よしは 食らう者の餌食となるか!

すみわけのない社会に いっそう なったということか!

そもそも社会とは そういうものか!