こども-閾を跨げば

「男は閾を跨げば七人の敵がある」という言葉があるが、

今や、子供を学校へ送り出そうとすれば、鎧兜に武器を持たせて、「くれぐれも心許すでないぞ」などと言って、家を送り出さねばならない時代なのかもしれない。

いやいや、そういう時があるのかもしれない。

いやいや、そうやって子どもを送り出すというのが、まさに現実的な、本当の姿であり、社会だと言っても間違いとは言えないだろう。