せっつく車

車を走らせていると、後ろからぴったりくっついて、いらいらさせる車があった。

私は、こういうのが嫌なので、適当なところで片側に寄せて、追い越させてやった。

見れば中年のおじさんである。 もっと若いやつかと思っていたのだが・・・。

その車は私を抜くと、またまた、その先を行く車の後ろにぴったりついて、せかしているではないか。

よっぽど急いでいるのだろうが、嫌なやつだなあ、とぶつぶつ独り言を言うしかなかった。
そして、「まあ、きっと仕事か何かで急いでいるのだろう」と考えた。
(私は、人がいいからね。)

しかし、その車は、ハンドルを切って、ラーメン屋に入っていった。

バカやろうですね、こういうやつは。

きっと、ラーメンを注文する前から、「麺が延びる、麺が延びる」と、心配しているやつに違いないのです。

皆さん、
ラーメン屋へ行くときに、先行く車をせっつくのはやめましょう。

ラーメンは、君が行くまでは、湯に入るのを待っていてくれるのだからね。