男と女
・・・今までの文明・文化は、特に近代文明・近代文化というものは、主として男性的であった。そのために今日のような頽廃・破滅に頻してきたということができる。したがってこれを救うものは女でなければならない。女性文明・女性文化でなければならない。…
知人とおしゃべりをしていた。 そのうち知人は、自身の連れ合いの愚痴を言い始めた。 聞いていると、そうした愚痴を子供にも言うらしい。 これは、いけない。 親が連れ合いの愚痴を子供に言っていたら、どういうことが起こるでしょう。 子どもが、いずれかの…
家庭のなかにあって、どっしりとして、しっかりとしていなければならないのは、母だ。 社会のなかにある家として、どっしりとして、しっかりとしていなければならないのは、父だ。 家庭のなかには、母としての役割、父としての役割がある。 そういうなかで、…
薄っぺらな人権論や平等論が、 父とはどういう存在か、母とはどういう存在か、 また、男としてどう生きるのか、女としてどう生きるのかをあいまいにし、 若い人たちのアイデンティティ形成に必要なモデルを見えにくくし、悪影響を与え、 強いては家庭とは、…
熱心に仕事をするのはよいのですが、家族・家庭という基盤をないがしろにしてはいけません。 女性の社会参加はよいことですが、家族・家庭が希薄なものになってはいけません。 人間は社会によってつくられるといいますが、まず、家族・家庭によってつくられ…
社会における人間関係も簡単とはいえないが、男と女の関係というのは、人生のある時にはいっそうたいへんな場面となる。 人生における男女の出会いと結びつきの関係そしてその過程は、概して、恋愛、結婚、二人の生活から家族づくり、再び二人だけの家庭、そ…
・・・郡長の家の門の所に大木があった。烏が巣を作って卵を産み、卵を温めていた。雄の烏はあちこちに飛び回って、餌を求めては、卵をかかえている雌の烏を養っていた。雄の烏が餌を探しに行った後、ほかの烏が入れ違いにやってきて雌の烏と交尾をした。雌…
おんなをわかろうと、一生懸命に心を悩ましている若い男がいる。 だいたい、こういうのは、若い男にきまっている。 そして、こころやさしい男なのだ。 しかし、彼は思い違いをしている。 所詮わからぬ者を、わかろうとしているからだ。 そんなことをやってい…
愛欲というものは両者の自尊心が平衡を保つか、あるいは一方が主人であり他方が奴隷でなければなりたたぬ。(遠藤周作『アデンまで』より) なるほどと思う。 しかし、これ以外にもなりたつ愛欲の姿がありそうである。
夫婦というものは、互いに睦まじく暮らすのが良いとされる。 しかし、睦まじく暮らすには、互いが夫婦の別をわきまえていなければならない。 夫婦がその別をわきまえるとは、互いが互いの違いを踏まえ、その違いを尊重し合い、共に暮らすということである。 …
好きなのに、好きだと言えないことがある。 しかし、 好きでも、好きだと言わない方が良い場合もあるだろう。
夫婦仲がいいというのは、 お互いに慈しみ合う心をもつからなのです。 これは、お互いに慈しみ合う心が「ある」から、と言うよりも、 やはり、「もつ」から、と言った方がいいのですね。 相手を慈しむ心が、いつも自然にあると思ってはいけません。 お互いに…
その人のことを好きなのかどうかっていうのは、心でわかったり、心で考えることなんだ。 でも、その人を結婚相手にするかどうかっていうのは、頭で考えた方がいいことなんだ。 結婚して、生活を共にして、双方の家族とも関係を持って、家庭をつくり、家庭を…
女の暴力というと・・・ クチなのだ。 クチの立つ女というのは、暴力を振るっているようなものだ。 何の痛みもないじゃないか、と言うかも知れないが、 実は、けっこう痛いのだ。 それが肉体ではないから、「痛い」と気づいていないだけなのだ。 それが証拠…
男は、女と、まともに遣り合ってはいけない。 女は、男と、まともに遣り合ってはいけない。 なぜかって? そもそも、まったく違う者同士なんだもの!
女は、子供を生む。 だから、女は子育てが好きに違いない。 なんていうのは、 きっと間違った考え方なんだろうね。 女は、子供を生む。 だから、女は子育てが好きじゃないといけない。 これも、間違った考え方なんだろうね。
女は子供を生む。 女が人間を生み出す。 難しいことは考えずに、それだけで、十分畏れ多いことではないか。 男が、いくらせわしなく、あるいは命のやり取りをして、物を取ったり、創り出したりしても、女には、かなわないのだ。 (今の科学技術では・・・など…
酒に強い女が、 酒の勢いでか、こんな話をした。 私は、酒に強い男が好き。 私の夫は、とても酒が強いのよ。 こんな酒だったら、一気に飲んでしまうわ。 ・・・ そして、性欲の強い男が好き。 (思わず、二人の男は、顔を見合わせてしまった。) でも、私は…
恋をすると、 本当に胸の痛みを覚えたりすることがあるよ。 これも、自分を、こころと身体に区別できない証拠だね。
心に残る言葉、と言っても、映画のシーンからなんだけどね。 映画、ノッティング・ヒル。 ハリウッドの人気女優、アンナAnnaと、 ロンドンのノッティング・ヒルで小さな本屋を営む男、ウィリアムWilliamとのラブストーリー。 二人ともまったく違う世界に生き…
桜の季節も終わりつつあるのだけど、 恋をしているときの視界というのは、 春霞を見ているようなものだろうね。 しかも、 満開の桜の山を、 春霞の中で見ているようなものかもしれないね。 現実なんて、見えっこないし、 現実を見せようなんてすると、きっと…
女性が強くなったとよく言われる。 もう、それも古いことだから、 今は女が強くなった言わなければならない。 つまり、子供からしてそうなのだから。 強くなることは悪いことではない。強くしなければならないものは、強くしなければならない。 しかし、気に…
異性間のことで、 人を好きになるってどういうことかって考えてみたんだけどね、 それは、 一緒にいたいってことなんじゃないかなあ。
まだまだ若い青年のころ、 気に入った女の子を誘おうとするとき、どこに行くかを考えるのに結構苦労した覚えがあります。 喫茶店でコーヒーを飲むこと、映画を見に行くこと、美術館へ行くこと、どこかの公園に行くこと、動物園に行くこと、コンサートを聴き…
友達と話をしていて、いつかしか、こんな話になった。 異性の友達という話だ。 異性を友達にするには、という話だ。 いろいろ話が出て、 好きになってしまったら、友達でいられるか? なんて話も出て、 どうでもいいけど、すったもんだの話があって、 結局、…
男は、女に夢を見るようだ。 理想の女性像をもっているというか、追い求めるところがあるようだ。 子供のころからいろいろな女の子に出会って、青年期になって、いろいろな女性に出会って、そして、良いと思う人と結婚して、それでもやっぱりさらなる女性像…
人を好きにさせておいて・・・、とぼやいている友人がいる。 人を好きにさせておいて、俺は一体どうすればいいんだあ~、と頭をかきむしっている。 もがいている。 見ていて、気の毒である。 一人、酒をちびちびやっていたもう一人が、 そういう奴っているん…
Junoとかいう映画を旅先で見たんだ。 イギリス映画だと思う。 16歳の女の子が同級生の男子生徒とセックスをして、妊娠してしまうんだ。 ごく普通の、不真面目、不品行というのではない感じの女の子と男の子として、両者を描いているのだけどね。 それ…
人は、恋をすると、夢の世界へ入っちゃうんだね。 そして、その世界をさまようんだ。 その夢の世界は、ばら色で、光り輝いている世界もあれば、暗くて、不安に満ちている世界もある。 そして、なかなか、そこから抜け出せない。 時には、抜け出したくても抜…
「好きだ!」ということに、 理屈の入り込む余地はないんだよね。 まあ、だから、 楽しかったり、苦しかったり、わけがわからなかったりもするんだろうね。 だって、説明のしようがないんだもの。