男と女のモデル

薄っぺらな人権論や平等論が、
父とはどういう存在か、母とはどういう存在か、
また、男としてどう生きるのか、女としてどう生きるのかをあいまいにし、
若い人たちアイデンティティ形成に必要なモデルを見えにくくし、悪影響を与え、
強いては家庭とは、家族とはをもあいまいにして、若い成人の結婚や家庭作りにも悪影響を与えている。
知識人や教育者のなかには、これに加担している者たちもおり、その罪は大きいと言わなければならない。
こうした知識人や教育者の存在も、戦後教育の一つの結果であろうが、世の若い人たちは、表面的な知識やイデオロギーで自身の身を簡単にまとってしまい、自身の本質が見えなくなってしまう人間にならぬよう気をつけなければならない。また、大人たちは、子どもたちをそういう人間にしないよう、注意しなければならない。

溢れて成ったものは尊い、絞って作った物は愛せざるをえない、偽って拵えた物は捨ててしまえ。

男には涙なき悲哀がある、女には悲哀なき涙がある。
(ともに種田山頭火