安心を得る

「何事のおはしますかは知らねども」「心だに誠の道に協(かな)ひなば」それで好いのである。

この「誠の道」を学ぶ機会を、得ていかねばならないと思います。
私利私欲に陥らず、曲学に陥らず、己のみを高めるでなく、学び、生きねばならないと思います。

「「何事のおはしますかは知らねども」「心だに誠の道に協(かな)ひなば」それで好いのである。しからば背後の偉大なる力が我を力づけ、安心立命に導いて」くれる。
(金子鷹之助『熊澤蕃山と佐久間象山』「日本思想史概観」)

捻くれ者はそんな力はどこにあるかとか、それは誰か、と詰め寄るでしょうが、たとえ見るもの、聞くものしか信じられないような時代であっても、人は生きているかぎり、それを知っているに違いないと思えます。