自分自身をしっかりと

時代を先取りすることや、時代遅れになることを気にせず、不動の原点をつかもうとすることこそ、いつも大切にしていなさい。

この言葉は、自然農法の実践をした福岡正信さんの言葉を参考にしています。

「不動の原点をつかむ」と言うと、自分が自分の外の世界に働きかけて、その外の世界の原点をつかむことを言っているかのようですが、実際には、自分の外や内と考える必要はありません。

自分に外や内を考えるのは、知をもって対処対応をする域にすぎません。

するのも「私」、考えるのも「私」です。

また、何かをしようとするのも「私」、何かを考えようとするのも「私」です。

この「私」が「私」の原点を大切にしようとし、その原点に立って生きようとし、その原点に立って考えようとする。

そこには、時代に遅れることを気にすることもない、時代を先取りしようと焦ることもない、本来、本質の、自分と自分にかかわる世界が開ける道があるのだろうと思います。