2009-03-07から1日間の記事一覧

本質をみる目

「ものの本質がわかるということはすばらしいことであった。 彼らは古いすすけた道具など見てもそれを汚いものと見ないで、その中にひそむ造形的な美しさに心をひかれた。」 (宮本常一『民俗学の旅』より) これは、宮本常一さんがある美術大学・短期大学で…

楽しいテレビ

「かつて大宅壮一さんが、 テレビによって日本人は「一億総白痴化」すると警告した、 その通りの状態になりかけてやしませんか。 ・・・ワアワア、ゲラゲラ、人気タレントの馬鹿笑いばかり聞こえてくる。 自分たちだけで面白がって大声をあげて騒いでいるよ…

押しのけあう人間関係と愛

木々は木々だけの持つ愛を持っている。 セコセコ押しのけあう人間が忘れちまった愛だ。 (加島祥造『タオと谷の思索』より) セコセコ押しのけあう人間は、その愛を忘れなければならないか。 いやいや、その愛を希薄にしなければならない、ということだ。 そ…

天と人と仁と

「天と人とは、もともと二なるものではない、合という必要はない」(程明道) (孟子の「良知良能」における)「「良知」とは、慮らずして知る働き、「良能」とは、学ばずして能くする働き、天が人間に良知良能を与えたのであるかぎり、仁の把握は原理的に保…