雨の日に心静めて

激しい雨はまたそれなりに、静かな雨もまたそれなりに、心の静め方があるのかもしれません。

いずれにしても、自然の姿なのですから。

そしてまた、「私」というものもその自然に抱かれ、また、その自然を抱き生きているのですから。


世味 年来 薄きこと紗に似たり
小楼 一夜 春雨を聴く
矮紙 斜行 閒に草を作し
雨窓 細乳 戯れに茶を分かつ
素衣 起こす莫れ 風塵の嘆