情報ということ

情という字は、「こころ」とも読むようです。

そこから、五木寛之さんは、情報はこころを報じることではないかと言います。そして、今や、情報は数字や統計などの情報のなかで最も次元の低いものを意味していると書いています。また、情とは湿り気を帯びた人間のこころだとも書いています。(五木寛之『情の力』)

なるほどと思います。
現在、情報というものは、むしろ情をできるだけ取り除いたものへと進んでいるようです。そして、ともすると、ひそかに意図的に特定の情を忍び込ませるような情報が流されたりいたします。

情の伝え合いは、人のこころに潤いを与えるのですが、ある特定の方向性を意図した情は人のこころの操作にもなります。

ややこしい時代になってきていますね。