私が私を生きる(今、ここで)

私というものは、過去をもち、未来に及ぶものですが、

その私は、「今」、「ここ」を生きている、としか言えません。

そして、その「今」、「ここ」というのは、生きている「私」にとって、とどまることなく流れ行くものです。

本当は、私が生きているがゆえに、「今」、「ここ」は、とどまることがないのですが・・・。


そうしますと、「私」を大事に生きるというのは、「今」、「ここ」を生きていることを大事に生きるほかはない、となります。

いやな過去をもっていても、栄光の過去をもっていても、それを人がどのように評価し、さげすみ、あるいは賞賛しようと、あるのは「今」でしかありません。
また、未来をどう思い描こうと、やはり、生きるのは「今」「ここ」でしかないのです。

そして、その「今」「ここ」をどう大切に生きるか、なにを大切に生きるか、それは「私」をというところに始まり、「私」に終わるしかないのです。
もちろん、それは、自分勝手な、自分本位の「私」ではありませんよ。