主張する人たちと聞き手

マイノリティとして意識する人たちの話を聞いていると、自分たちはなにか自分たちに敵対的な圧倒的な勢力に取り巻かれているっていうような、強迫観念的な被害者意識をかもしだすというか(参考:丸山真男『日本の思想』)、そんな思いで話をしていると思えるときがあります。

そして、そういう話を聞いている人のなかには、特に若い人に多いのかもしれませんが、簡単にすごく共鳴して、まるで磁石で引かれるように、あるいは自らもその磁気を帯びるように、こころに簡単にそれなりの色がついてしまう人がいるようです。語り手は、それを見ると、とても満足そうです。

激しい口調で語るさも知的な女性の中にも、このような印象を受ける人がいます。
女性はマイノリティではないのでしょうけど、力の上ではそういう位置にある、という主張があって、そのうえ上記のような心が働いているのかもしれません。