自我と小さな私と大きな私

混沌としたなかから自我というものが生まれたのです。

それが謂わば小さな「私」です。

宇宙で言えば、混沌とした状態から、塵のようなものが集まって、星が誕生するようなものです。

自我は一つのコンプレックスとして誕生したと説く人もいます。

シコリのようなものです。

我欲の集積したものと言ってよいかもしれません。

分別心と言ってよいかもしれません。

それは、物事を二分して見てしまう心です。

こういうものが小さな「私」です。

その小さな「私」は、混沌のなかに浮かんでいます。

混沌も混沌のなかに浮かぶ小さな「私」も、大きな「私」のなかにあって、しかも大きな「私」はそれ自体だとも表現できるのです。