自国への誇りと他国

自国を誇りとすることができるというのは、大切なことだ。
また、
自国の文化を誇るというのは、大切なことだ。

しかし、
このことをもって、
他国を蔑視したり、
何かにつけて他国を非難するというのでは、問題だ。

他国の問題を指摘することはあっても、
他国を蔑視することをしないとなれば、
これは、大人の振る舞いである。

日本の国民は、集団で他国民を非難中傷するなどという行為はあまりしないようである。
                  (そういう団体は、あるかもしれないが。)

これは、戦前からそうなのか、それとも戦後の教育が、そういう人々を作ったのか。
もし、後者であれば、それは大いに結構なことだ。
 (もっとも、他国の立場で自国を非難する国民を多くつくったというのでは、いかにも情けないが。)

他国を非難し、叫び、物を投げ、大使館を損壊し、他国の国旗に火をつけ、他国の国旗を踏みつける、などを集団でする人々を見ると、大人気ないというより、知性や教養の低い国民に見えてくる。

自国に誇りを持てるようになるだけでなく、
他国の問題を指摘する知性を持つことも大切であり、
他国の人がその自国を誇ることを尊重する、そういう態度を養うことも大切なのだ。