天の声

今、「天の声」で我々の地上の世界はにぎやかである。

「天の声」の意味は、「天の考えを人に伝える声」とある。そして、「天」とは、「神」あるいは「神々」を意味し、また、「神々のいる世界」を意味する。

そこからの声であるから、有無を言わさぬものとして語られる。

しかし、人間が使うのであるから、このような言葉を使う者がいかに不遜な者であるかということを、われわれは考えねばならない。

この騒ぎに関連して、贈収賄という話も出てきている。

「天知る、地知る、我知る、人知る」という故事がある。

これは、地方長官になった楊震に、王蜜が「誰も知りませんから」と賄賂を渡そうとしたとき、「天は知っているだろう。地も知っているだろう。私も知っている。あなたも知っている。なのにどうして知る者がいないと言えるのか」と言って賄賂を断ったという話である。

天をわが身の利得のために語る者などは、地獄に落ちることでしょう。

そういえば、子供たちの教育の段階で、地獄の話などもしたほうがよいのかもしれません。