本当は好きな人?

人の悪口を言う人がいる。

それで、こちらはそれをしっかり聞いて、こちらも一緒になってその人は本当に悪い人だと言う。
こちらもめいっぱい、その人と同じようにののしる言葉を言って、悪口を言う人の味方になる。

そんなふうな会話をしていると、当初気持ちよくしていた相手は、やがて不快な顔をしだすことがある。

次第に、「そんなに悪い人ではない」などと、味方になっているはずのこちらが攻められたりすることも起こってくる。
ずっと悪口の対象となっていたその相手を守るような、そんな言葉も出てきたりする。

人の心は不思議なものだ。

特に身内や本当は慕っている相手へのこころ模様というのは、時にとても複雑なものとなる。
好きである人との関係が自分の思うように行かないので、それを何とかしたいともがくところから、上記のようなややこしい心になってしまうのかもしれない。

こういう場合には、本当の自分の心のうちが見えてくることが大事になる。
そうじゃなければ、ますます事態を悪くして、本当の心とはますますかけ離れた関係をつくり出していくことになる。

自分の心を、いつもつかみきれるかというと、そうでもないんだよな!
自分の本当の心を大切にするように動けているかというと、そうでないことも多いんだよなあ。