クッキング

クッキングといっても、ここでの話はクッキング機材のこと。

建築関係の人との話で、ひょんなことからIH調理器(IHクッキングヒーター)の話題になった。

調理器具もなかなか便利になったものだ、という話からなのだが、
どうも、こういう調理器具を使っていて、大丈夫だろうかということなのだ。

火を使わないので安全でよい。
これは、まことにけっこうなことだ。
高齢者、障害者など、火災に特に気をつけなければならない人たちにとっては、また、その家族にとっては安心できる器具だろう。

ところが考えてみると、そういう家で育った子供は、日々の生活のなかで、まったく火というものを見ることがなくなる、ということなのだ。
火を知らない子供が育つということだ。
火の危険すら、よくわからない人間が育つということだ。

電機メーカーも住宅メーカーも大いに宣伝をしているが、よく考えてみると、ことは重大だと思ってみたりもする。

便利なものだからといって、便利さばかりに気を取られると、大事なところを欠落させるかもしれない。

今や、キャンプでもしなければ、自分で火をつけることすら経験しなくなったが、火や炎すら見たことがないなんて子供がいて本当にいいのだろうか。
(でも、そういう時代が来るのだろうなあ。)