障害児施設をつくった親たち

社会福祉施設にもいろいろありますが、このなかに、障害児とか障害者の施設というのがあります。

こういう施設のなかには、親御さんたちがつくった施設というものも、そう多くはないのかもしれませんが、あります。

子を思う親の愛ほど大きなものはないとも言いますから、これはとてもよい施設づくりであるといえます。

こういう施設では、資金問題などたいへんなご苦労があったと思いますが、虐待問題などは、きっと起きてきにくいだろうと思います。

でも、問題がないわけではありません。

それは、対象となる人を、いつまでも子どもと見てしまうことです。

こう見てしまうのは、ある意味しかたがないことなのですね。だって、親が見ることなのですから。

でも、それはいけないことでもあるんです。

そういう見方は、そういうかかわり方となって、人を、子どもを、

大人にしないように、働いてしまいますからね。