木を植える?それとも種を蒔く?

社会を良くしようと一生懸命何らかのことをしているたくさんの人たちがいる。

このような人は、この社会によい木を植えようと働いているのかもしれない。

良い木を植えて、実りを得る。これはなかなかよいことだ。

あるいは、良い木を植えて、周りの人がそれを育て、その木がしっかりとした根をはり、大きく育って、育てた人たちが実りを得るとすれば、それは誠にすばらしいことだ。

一方、次のような考え方もある。

それは、木を植えるのではなくて、種を蒔くという考え方だ。

自分が何か実りのあることをしようというのではなくて、それを次の人に期待する働きだ。

具体的な働きは次の人に託す。あるいは次の世代の人に託す。

こういう働きは何と言えばよいだろう。

教育者たちも、このような働きをする役割を負っているのかもしれない。

あるいは、このような働きをし、それを自覚する高齢の人がいるなら、ありがたいことと思う。