やさしくて弱い人

加藤諦三さんが、「やさしいが、弱い人」について、いろいろ書いている。

加藤さんの書いているそのままではないが、いくつかあげれば次のような人のようである。

●自分の周囲の人に、自分が要求されていることと同じことを要求できない。
●周囲の人が自分に責任ある行動を求めてくるとそれに応えようと努めるのだが、自分は周囲の人に責任ある行動を求めることができない。
●しなければならないと感じていることがあるのに、周囲の人に「してくれ」とはっきり要求できない。
●自分が熱のあるときに働かされても、相手が熱のあるときには働くことを求められない。
●相手が困っているときには助けなければないとして助けようとするが、自分が困っていても助けを求められない。
●自分の苦しみを訴えれば、相手はわかってくれるはずだと思っている。
(参考:加藤諦三『やさしさを「強さ」に変える心理学』)

でもって、こういう人はどうもいじめられやすい人らしい。

やさしさを大切にしている人は、今の企業社会(社会)では、大変なことになるかもしれないと思っていたが、
加藤さんによると、
今の企業社会に限らず、たいへんなめに合いやすい人らしい。

それで、
加藤さんは、
そういう人は自分を変えないといけないといっている。

その結論は、
自分が楽しいと思えることができるようになることだ、とのことである。

まあ、人を楽にしてあげたり、楽しい思いをさせてあげたりすることばかりを考えてあげているようでは、いずれつぶれてしまうんだろうね、あるいはつぶされてしまうんだろうね。