線路は続く(マニュアル社会)

線路は続くよ どこまでも
野を越え 山越え 谷越えて

というように、今やレールに乗った機関車みたいに、マニュアル社会は続いてゆく。

ペコちゃん人形が、首を揺らして立っているかのように、
おくびをそろえて、ペコ ペコ ペコ

本当に、この頃は、このペコペコペコをよく目にするようになった。

そのうち、人を殺しても、ペコペコペコで終わっちゃうかもしれない。

子供たちは、
そうか、何かしでかしたときは、あのようにペコペコペコと、謝ればよいのだ、
と学ぶことだろう。

形ばかりが、まかり通る、張りぼて世界のようではないか。

しかし、社会がここまで来ると、
その張りぼて社会に適応していかなければ、
厄介なことになる。
社会生活を送る自分の身が危なくなる。


どうも、このマニュアル社会の形成を、国家官僚が率先してやっているのではないかと思えてくるのだけれど、どうだろう。

これって、起こってくるのは80年代くらいからだろうか。

彼らがその人格形成期をどのように過ごしてきたか、
そして、成長して、国民のためのマニュアル作りに、精を出しているという姿を想像してみると、
どこかうなづけるものがある。

マニュアルにない部分は、価値や倫理、規範の共有部分なのだろうけれど、
これが、きわめて狭められていっているって感じを抱くのは、
私だけだろうか。