昼と夜と

昼には、世界が見えすぎる
夜には、自分が見えすぎる

昼には自制がなされるが
夜には自制がなさ過ぎる

それゆえ 夜は眠りの世界

真実は夜に出てくるか!
昼が真実を偽るか!

今や、昼夜が、わからぬゆえに、
昼にも、自制がなされずに、
夜の姿が現れる


  さて、さて、いかがなりますやら・・・。

谷川俊太郎「六十二のソネット」(風が強いと)より
  昼には青空が嘘をつく 
  夜が本当のことを呟く間私たちは眠っている
  朝になるとみんな夢をみたという