少々知識を得て、個人としての人の世界を、内界と外界、内なる世界と外なる世界などと言い、人のその夫々の経験世界をあれこれと説明する。 しかし、本来、人の経験世界には内も外もない。 立ち止まって、自己を思案したものに過ぎない。 一つの方便である。…
たいへん奇妙なことのように思えますが、誰しもが常々に「私」を自覚して生きているかというと、そうではありません。 眠っているときに「私」を失っているのだと言うかもしれませんが、よくよく考えて見ますと、人は皆、しっかりと「私」を自覚して、日中を…
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