しっかりせい!

自己本位の私情に妨げられ、物欲の壁に隔てられるため、大きな心も小さくなり、他人に通じていた心も塞がってしまい、各人がそれぞれ別の考えを抱いて共通性を失い、その結果、自分の親子・兄弟を見ることまるで仇敵のようなものさえあるに至った。(伝習録、顧東橋に答うる書)

私情によって妨げられるのは自身の何なのか、物欲によって妨げられるているのは自身の何なのか、各人に通じている心とは自身の何なのか、共通性とは自身の何なのか。

その「何」とは、「自身の」とは言いながら、自身そのものではないのか。

答えは、いつも自分にある。