心(こころ)

自分というものを考える時、心(こころ)という言葉は使わない方がよいでしょう。

たとえば、「私の心は・・・」とか、「私の心が・・・」というようにです。

つまり、自分を考える時、そのように考えない方がよいということです。

自分、つまり「私」というものを、「私と心」に区別、分断しないということです。

「私」を分断してはいけません。

あくまで「私」としていなければなりません。現にそうなのですから。

「私が私として在る」「私が私として生きる」。

よく考えることは、生きることそのものではありません。

分断、分析する思考を、自身にあまり向けないことです。

それは、「今やるべきことをする、ただそれだけです」という表現に近接するものでもあります。

この表現は、何か特別な事に向かうに際して使われますが、実は、生きるということそのものが、日々にそういうことなのです。

考えることについては、気をつけなければなりません。

自分を考える。そのことによって、「私」を「私と心」に分断してはいけません。