よりどころ

人それぞれ、「我が人生」というものを考える時、

あるいは、「いかに生きるか」を考える時、

あるいはまた、日常の生活のなかで、「私が」、「どうするか」を考える時、

何をよりどころとするか。

誰をよりどころとするか。

多くは、「普通は」であったり、「みんなは」であったり、「一般には」であったりだが、

「私」は、「他の誰者でもない」ならば、よりどころは「私」でしかない。

ぼんやりしているとそういうことを忘れるし、周りにばかり気を取られていると、貴重な「自ら」というものを忘れてしまう。

自灯明というのも、そういうことである。

ただ、現実生活の瑣末なところでは、ことの次第を考えなければならない。