関係のなかの私

私というものは、関係のなかでしか生きられないのです。

孤独というのも、関係から生まれてきていますよね。

孤独で、寂しいというのも関係から生じてくるものですよね。

孤独でありたいという思いも、関係から生じるものですね。

自分なりに生きたいというのもそうです。

孤独を愛するといっても、やっぱり関係の世界でしか生きられません。

人との関係を避けても、それでも人以外のものとの関係のなかにしか生きられません。

私一人でも、私は何者かと対話をするのです。

結局、私というものは、関係のなかでしか生きられないのです。

なぜなら、私というものがそもそも、関係の世界から生まれてきたのですからね。
逃れたくても、逃れられないのです。

とすると、どういう関係の世界で、私が、どのような関係を持ちつつ、生きるかということにもなってくるのですね。

私を自覚的に生きるというのは、関係の世界を、私というものを軸として、自覚的に生きるということでもありますね。

それは、けっこう厳しい生き方だと思いますよ。