ふしぎ

「ふしぎ」の詩

わたしはふしぎでたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。

わたしはふしぎでたまらない、
青いくわの葉たべている、
かいこが白くなることが。

わたしはふしぎでたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

わたしはふしぎでたまらない、
たれにきいてもわらってて、
あたりまえだ、ということが。
(金子みすヾ)

この「ふしぎ」に、どう応えます?


「ほんとうに、ふしぎだね」
とふしぎに思えたら、
そして、
そう応えられたら、どんなに良いでしょう。