日本人的関係性

日本人のものの見方、考え方、思想、関係性について、岡田武彦さんは、次のように書いています。

「・・・日本人は昔から理屈を言わないのであります。理屈を言わないのは、他と自分とを対立的に考えないからであります。すなわち物と自分とを対立的に考えない。自然と自分とを対立的に考えない。・・・こういう性格を日本人は持っているのであります。・・・但し、対立的に考えない場合に注意しなければならないことは、ややもすると、全く平凡な感情に流されて物事を考え、判断し、行動していくという、大きな欠点が伴いがちであるということであります。よく日本人はフィーリングで物事を判断すると云われます。このフィーリングによる判断や行動は非難される面もあります。しかし、本当に深い思想というものは、実は、このフィーリングなしにはあり得ないのであります。従いまして、対立的世界を昇華した所に出てくるフィーリングが実はすばらしいのであります。」(岡田武彦『楠本文庫雑感』より)

このお話には、次のようなキーワードが含まれています。
日本人、対立的世界、深い思想、フィーリング

ここで言うフィーリングは重要で、根っこからくるものです。

岡田さんは、日本人的な思考の重要さを言っていて、賛同できるものです。