落ち込んでいるイメージ(穴)

「落ち込んでいる」状態についての、ひとつのイメージがある。

それは、小さな、そして少し深い穴があって、その中にひざを抱えて座っている姿だ。

時にはうな垂れているし、時にはひざを抱えて座り込んだまま、丸く開いた小さな空を見上げている。

こういうイメージの落ち込み(穴)は、自分が掘ったものに違いない。

そして、もちろん、その人にとって必要な落ち込みだし、やむにやまれずのことと考える。

この状態では、
丸い小さな穴からしかあたりが見えないのだから、周囲の状況がよく見えないのも当たり前だ。

でも、そのようになるのが本人にとって必要なら、もがいても仕方がない。
人生のちょっとした休息みたいなものだ。

そのうち、少しずつ立ち上がって、穴から首を出して、穴の周囲の状況を見たりもするようになるだろう。

あたりに暖かいそよ風を送る人がいると、そうしたことができやすくもなる。

穴に入っているときに、無理に出ようとしないこと、無理に出そうとしないことだ。
どうしても、穴に入っているわけにはいかないなら、必要なときに出て、急いでまた穴に戻ることだ。

イメージというのは感覚的なものだけれど、とても大事なことを伝えているときがあるので、大切にするといい。