命あるものの営み

キャベツの種を植えました。

あちらこちらに、キャベツの葉っぱが育ってきました。

モンシロチョウがやってきて、卵を産みました。

あちらこちらのキャベツの葉っぱに穴が開きました。

青虫を取って、いくつかのキャベツに移動させてやりました。

青虫たちは、さなぎになって、チョウになって飛び立つものもおりました。

青虫たちのなかには、寄生昆虫にやられて、死んでいくものもおりました。

青虫用だと、彼らに与えたキャベツは、どれも哀れな姿になりました。

残ったキャベツにも、やっぱり青虫はつきました。

私は、時々、青虫用でないキャベツで大きくなった青虫を、鳥の口先に投げました。

太った青虫は、鳥のえさになりました。

いのちあるものの営みって、こんなものかもしれないなあ、とぼんやり思いました。