高齢者の田舎暮らし

年をとったら田舎で暮らしたいと思ったりする人も多いと聞きますし、私自身ちょっと気にもなったりすることですが、よいこともあれば、よくないこともありそうです。

その1つとして、以前、田舎のお年寄りとおしゃべりをして気がついたことがあります。

交通の便のことです。

当たり前のように思うでしょうが、考えると少々複雑です。

なによりも、バス、です。

以前は、バスの便も多かったのに、今では日に数本しかないとか、2本しかないとか、という状態になっていたりします。ひどい場合には、路線の廃止です。

これは、バス会社の収益性の問題から来ています。(バス会社自体を責めるわけにはいきません。)
そこには、その地域の人口減の問題があります。人口減の問題というのは、高齢化の問題と重なっています。

高齢者のみ取り残された村となっていく一方で、バス路線がか細くなり、やがて消えていくという問題です。

しかし、高齢となった「人」の問題を考えると、人は高齢になるに従って、動きが悪くなりますから、孤立しがちにもなります。アクセスの問題は、日常生活問題から、病院通いという健康や生命維持の問題だって関連します。

さらには、体がいうことを気く状態がいつまでも続くわけではないから、車の運転がやがてできなくなるということです。

こうして、お年よりはますますその生活圏を狭めていきますし、お年寄りの「村」自体が孤立した集落のようにもなってしまうわけです。

こうした村の問題も、また、折々に触れられたらと思います。