生きていること(未完を生きる)

生きていることは、未完成であり続けることなのじゃ。

ならば、完成があるかというと、完成というものはない。

終わりがあるとすれば、未完であり続けることが終わる、ということじゃろう。

これは、個人も、人類も、あらゆる生命も、宇宙も、皆同じじゃ。

動きあるものは皆未完であるからのう。

そして、
動きのないものは、未完という作業を終えたということだろうのう。

完成があると考えるのは、未完という言葉の罠にはまるようなものかも知れぬのう。