(事前の)不安

不安にもいろいろあるだろうが、何かをする前の不安というものがある。

仕事に出る前の不安、学校へ行く前の不安、人と会う前の不安など、いろいろある。

こういう場合には、これから起こることに対して自分がどうするかということに、自信がないことが多い。

そして、ただ自信がないというだけでなく、いろいろとうまくいかない自分を想像して、こんなことになったらどうしよう、あんなことになったらどうしようと考えてしまうので、不安はますます増幅してしまう。

自分への信頼の欠如だ、といってしまえばそれまでなのだが、この考え方によれば、自分というものをもっと信頼するとよい、ということになる。
これは、うまくいかなくても、それなりに自分は切り抜ける、という自分への信頼ということになろう。

自分に対する信頼といっても、それは無理だというなら、少しでも自信をつける方法を考えて、事前に対処しておくことだ。

場面を想定して練習しておくとか、こういう場合にはこういう動きやこういう話をしようと、考えを整理したり、それを書いたりするとかの方法もある。
知識として、自信がないなら、少しでも知識を増やしておくという方法もあるだろう。

こうした作業が何を意味するかというと、結局のところ、自分に自信をつける作業をしているということなのだ。

先のことを思い煩(わずら)っても何の効もないのに、ついそういうループ思考にはまってしまう場合には、今述べたようなことを考えたり、やってみるのもよいだろう。