生きること五里霧中

それは何だろう、では見えてこないのです。

あれはこれだ、とわかっても見えてこないのです。

何をすべきか、それを探しても、それは知れるだけなのです。

それはなんだ、それはなんだ、と知ろうとする。

それはなんだ、それはなんだ、と思考する。

何をすべきか、如何にすべきか、を知ろうとする。

何をすべきか、如何にすべきか、と思考する。

生きるうえでは、「それは何か」を求めるよりも、「何をすべきか」を求める方が大切です。

しかし、それらのいずれよりも、「為すべきことを為し」「為さざるべきことを為さず」が生きられれば、既にそれで十分なのです。

しかし、たいていの人は、それがわからないのだと、食って掛かるのです。
為すべきことを為さず、為さざるべきことを為していることに気づかないのです。