人とともにある生き方

人間ばかりを相手にしていては、心は狭くなる。

人間のことばかりを考えていたのでも、心は狭くなる。

勉強をするなどと称して、字面を追うばかりしていても、心は狭くなる。

高尚になろうとして、言葉を弄んでばかりいても、心は狭くなる。

無機物ばかりを相手にしていても、心は狭くなる。

無生物ばかりを相手にしていても、心は狭くなる。

あまりに心が狭くなっていると、大自然を目の当たりにしたら、その大いさに簡単に飲み込まれてしまう。

身の回りの、さまざまな生きとし生けるものに、自らの生のつながりを感得できる心を失わないことが、心の狭小さを防ぐ手立てとなる。

しかしながら、人と離れてばかりいたのでは、人間が偏屈になってしまう。