世間的尺度

世間的尺度にしなやかに合わせられない人は、
また、かといって頑固に自分を押し出せない人は、
世間並みの人間であるかのように、とりあえずは振舞って生きておく。

時に、ちょっと変な人間だ、と思われるときもあるだろうが、
そんなときは、あわてて世間並みの顔をつくろう。

本当の姿は、うかつには見せない。
どうせ、そっちが変だと思っているのだが、所詮、多勢に無勢で勝負は決まっている。

まあ、そういう人は、ぎりぎりのところまで、世間並みの姿しか見せぬでしょう。
ひょっとすると、死ぬまでそうかもしれません。