子どもへの過剰な愛

親が子どもを愛するのは自然の条理といえるが、それも度が過ぎれば、本来の親の愛から離れて、私意に陥ったものとなる。

そういうときには、心を静め、心の本体を知るように努めることによって、自分の感情に溺れることなく、分限に従うことができるようになる。

親の愛といえども、過ぎたところには私情への溺れがあると、心得なければならない。

(cf. 近藤康信『伝習録』)