ふるさとは、心の中にあるものでもあるし、現実にあるものでもあります。
心の中にあるものは、あり続けるものなのでしょうが、
現実のものはやがてなくなっていく場合があります。
ふるさとの家のにおい
子供のころに育った家
あんなこともあったし、こんなこともあった
父がいて、母がいて
そこに帰ればやさしく迎えてくれた
いっぱしの男であったものが、少し子供にかえるところ
しかし、父が逝き、母が逝くと
やがて帰るところもなくなっていきます
ふるさとには、どこか寂しさがくっついてきます
「ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたふもの」
そんな詩が思い浮かびます。